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zoom RSS 《恋愛読書》 『花神』 (司馬 遼太郎) 

<<   作成日時 : 2005/04/21 00:39   >>

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 ご紹介いただいて、司馬遼太郎の本に、挑戦してみました。
 YOKOHAMA☆LINERさん、ありがとうございます♪
 長いですけれどね、かなり面白かったので、ご紹介させていただきます。

■概要
 ジャンルは歴史小説。
 近代兵制創始者と言われる、村田蔵六(大村益次郎)のお話です。

 時代は幕末。
 ペリーの到来で、動乱の時代が始まっています。

 蔵六は、蘭学、特に医学を学んだというのに、なりゆきから、
なぜか日本初で軍艦の設計をし、桂小五郎と出会い、故郷の長州藩に取り立てられて、
ついには倒幕軍総司令官になって幕軍と対決します。そして、勝ちます。
 刀は使えないし、ウマにだって乗れないのに・・・。
 
 オランダ語が出来るだけの人ではなかったのです。
 オランダの兵法書を読んで、そのまま応用できる人だったのです♪
 戦術と戦略が違うということ、これを早い時期に看破した恐るべき日本人なのです。
 だから、本人はウマに乗れなくても、勝つ戦争の計画を立てることが出来ちゃうのです♪

■村田蔵六の恋 
 さながら1個の機械のように、求められるまま才能を発揮した村田蔵六。
 恋愛とは無縁のようですが・・・(笑)。

 ある時、蔵六は異人の顔をした女に出会います。
 何と、女医者なのだそうです。(だって、幕末時代だよ??)
 これが、シーボルトの娘イネです。

 彼女は、シーボルトの弟子達に育てられて蘭学を学び、医者になったのです。

 二人は惹かれあいます。
 しかし、蔵六の短い一生のうちで邂逅は、ごくわずかです。
 仕事に励む蔵六は、イネにかまけていられません。

 そもそも、彼は自分の一生を、自分のものだと思っていません。
  「すべて、次の時代の良き日本のために」
 その当時、大勢の日本人と同じように、本気でそのように考えていたのです。

 そこで、一人ぼっちのイネは、ますます医学を学びます。
 イネと蔵六をつなぐ絆は、それだけしか無かったのです。

 会えば二人は、まるで世間話のように、滔々と学習の成果を語り合います。
 それ以外の話題は、お互いに何だか恥ずかしくて、気まずくて(?)できないのです。

 しかし時代が進むにつれ、蔵六は医学を離れ、軍政学に仕事の重心が移っていき、
いつしかイネの学習成果も、理解できなくなってしまいます。

 その辺のちぐはぐさが、読んでいて、イネと一緒に、悲しい気持ちになります。

 でも、最後の最後、イネは蔵六を看取ります。
 蔵六の妻は間に合いませんでしたが、イネは横浜から大阪まで、
わずか8日で駆けつけたとのことです。

 最期の時に、一緒にいる。
 それもまた愛の形だよね?
 せつなすぎるけれどね。
 
■DATA
『花神』(上・中・下)
 著者:司馬遼太郎
 出版:新潮文庫

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
微妙な「恋心」が含まれる司馬さんの歴史小説…なかなかでしたか?
次に紹介するのは…何にしようかな。
昨年話題の新撰組でよければ「燃えよ剣」ですかね。
※これも新潮社だったと思います。上・下巻です。
土方歳三の生涯です。「男が惚れる男」という感じでしょうか。
思わず函館の土方最後の地にまで行ってしまいましたから(笑)

でもロマンスもあります。
ここに出てくる女性は司馬流架空の創作女性なのですが、
実在しててほしいなぁと思わせてくれました。
続けて司馬遼では何ですから、気が向いた時にでもぜひ!
YOKOHAMA☆LINER
2005/04/21 01:59
■YOKOHAMA☆LINERさん、
 実は司馬さんの歴史小説には、高校生の頃にトライして、読破できなかったという情けない前歴があります(爆)。
 あの頃は、政治とか歴史とか人の気持ちとかに全然興味の無かった内向的な子供だったので、全く面白いと感じなかったのです(汗)。
 おかげさまで、いつまでも苦手意識に振り回されないで、再トライする良いきっかけになりました♪
■ひかるさん
 幕末の歴史って、学校でもいい加減にしか教わらなかったのです。
 なんだか、突然大政奉還が起きたような説明でしたから(爆)。
 私の通っていた学校では、学期の最期のほうの授業って、イベントで忙しくて(?)いつもウヤムヤになっていたんだよね。
 ま、いまさら大人になって学校のせいにしても始まらないのでね(汗)、気が向いて面白そうと思った事柄は、読んでみることにしています♪
 ひかるさんにとってベスト1のオススメとかがあったらぜひ教えてね♪
管理人・みや
2005/04/24 19:56

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