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zoom RSS 『生誕120年 藤田嗣治展』 国立近代美術館(竹橋)

<<   作成日時 : 2006/04/22 01:45   >>

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 今日は会社の作業で都内へ外出していました。
 おかげ様で、本当に珍しく早めに作業完了したので、
携帯メールで相方との晩ご飯デートの確認をしたら返事が来ません!
 いつもと立場逆転で、相方の方が仕事にハマっているみたいです。

 ちょうど読んでいた雑誌に、「金曜日に限り」国立近代美術館は20時まで開館している(!)
という情報を見つけました。

 ニヤリ♪
 だって最近、指輪探しに時間が取られて、全然美術館へ行かれないから。
 チャンス到来〜(笑)。

 そのまま、地下鉄を乗り継いで竹橋へ向かいます。
 到着した時には、すでに19時でした。
 予想を超える人出で、人気の高さを再認識いたしました。


 さて、藤田嗣治といえば、そりゃもう「女性と猫」・・・だった、のです。

 「藤田嗣治画文集 猫の本」という素敵な本を購入したのは、
秋田紀行 A秋田観光 」の時です。

 秋田県にある平野政吉美術館 には、まとまった数の藤田の作品があり、ここで私は初めて藤田嗣治を知りました。

 展示品には遺品(収集品)もあって、とても面白かったです。
 しかし、あの時は、「可愛い・綺麗な絵を描く人」という認識に過ぎませんでした。

 今日は、画家の一生を追跡してゆく展覧会に行って、得るものが大きい!、と納得いたしました。
 なにしろ圧巻でしたもの。
 ではその辺をまとめます。なるべく手短にね(笑)


 藤田嗣治といえば「ああ、あれね♪」と思い浮かべやすい「乳白色の肌とつやつや猫」な作風は、割合早い段階で確立していた様子です。
 今回、私が知ったのは、「その後」の藤田嗣治です。

 1930年代に入ると、彼は中南米へ行き、濃い絵を描くようになります。
 線が太くなり、絵に赤みが増します。

 正直なところ、ごくごく個人的な好みで言いますが、全く食指が動かなくなる絵になります。

 似たような例を挙げるならば、オードリー・ヘップバーンが白黒映画の時は、
とても素敵に見えたのに(例・『ローマの休日』)、カラー映画になるとどういうわけか、
魅力がちょっとだけ失われたような気がする(例・『ティファニーで朝食を』)、
そんな感じに似ています。
 単に私の好みですけれどね(笑)。

 そして戦争画の時代を迎えます。
 第二次世界大戦中に従軍して描いたそうです。
 これがあの可愛らしい猫を描いていた人の絵なのか?と疑問になるほどの凄惨な絵です。
 
 私は直撃を食らって、ドンヨリした気持ちを引きずって次のコーナーへ進み、
宗教画(黙示録)を見て、またまた直撃を食らいました。
 その宗教画はホンモノでした。借り物ではなかったのです。
 
 実はこれよりもずっと前に、藤田は宗教画を描いています。
 「止めときなさい、日本人じゃ無理だよ〜」と感じる絵でした。

 もちろん、藤田の絵としては価値があるのでしょうが、
今ほどヨーロッパの情報が沢山流れてこなかった時代の人が、
キリスト教の宗教画を描くなんて無茶すぎる、と思えたのです。
 借り物の服を無理して着ているようなものです。

 ところが。
 晩年の藤田の宗教画には、完全さがあります。
 再び、「乳白色の肌」な作風に戻りつつも、単なる綺麗な絵で済まず、
見る者の心に何かを迫ります。
 黙示録の絵なのに、突き抜けた明るさを感じます。

 画家が晩年になって聖書物語を題材に取る事自体は、実はあまり好きではありません。
 晩年のシャガールが、聖書物語を題材にした作品を見る機会があったのですけれど、
その絵には、全く覇気が感じられなかったからです。

 むしろ藤田嗣治の場合には、描かずにはいられなかった気持ちが伝わってきます。

 想像してみましょう。
 従軍した藤田が見たものは、地獄だったでしょう。
 絵に出来ないものも、沢山見たのでしょう。
 それなのに敗戦後は、戦争画を描いたことで批判を受けました。

 だからもう日本へ戻らない覚悟で、フランスへ向かったのだとしたら。
 救いはキリスト教への信仰だったとしたら。
 
 もはや借り物ではない確固たる思想が、藤田の宗教画を強く支えているのです。
 残酷ですけれど、きっと戦争画さえも必要な道のりだったのですよね。

 ・・・全部ただの想像です(汗)。

 藤田嗣治の一生は大きく振れる振り子のようです。
 美しいものと凄惨なものを描き、それでいて最後はちゃんと、
真に美しいものにたどりついているのです。

 ポイントは諦めないこと、日々の精進を怠らないこと、そして、長生きすること、かな?

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